トランプ大統領の関税砲で世界的に株安の状況となっていますが、恐怖指数とも呼ばれるVIX指数が30を超えました。
世界中の投資家も今の状況を不安視し、先行き不透明な状況になっているようです。
さて、このVIX指数とは一体どんな指標なのでしょうか?簡単にまとめてみました!
VIX指数とは?
アメリカのシカゴ・オプション取引所(CBOE)が算出しているオプション取引のボラティリティに関する指標で、Volatility Indexの略です。
S&P500指数のオプション価格をもとに今後30日間のボラティリティを予測します。
将来の相場に対する投資家心理を反映すると言われています。
VIX指数の見方
VIX指数は通常、10〜20の間で推移します。この間では市場は安定しており、20を超えると注意が必要とされています。
VIX指数 | 状態 |
10〜20 | 市場が落ち着いている状態 |
20〜30 | 市場がやや不安定な状態 |
30〜40 | 市場が不安定な状態 |
40〜 | 市場がパニックに近い状態 |
2025年4月5日時点のVIX指数は45.31です。この水準は過去1年で最高値を記録しています。

また、過去の大きな危機と比較すると今回のトランプショック(?)もかなり危険な水準であることが分かります。
過去の危機 | VIX指数 |
米国同時多発テロ(2001.9) | 43.76 |
リーマンショック(2008.10) | 96.40 |
ギリシャ通貨危機(2010.5) | 48.20 |
コロナショック(2020.3) | 85.47 |
ウクライナ戦争(2022.2) | 37.79 |
VIX指数の値が大きいと株価は下落する傾向にあります。投資家がリスク回避の行動をとるためです。
この数値が高い間は市場がどんな動きになるか読みづらいため、積極的な投資は控えた方が良いかもしれません。
まとめ
- VIX指数は投資家の心理状態を表す
- 20を超えると市場はやや不安定な状態
- 30を超えると要注意
- 2025年4月5日時点では40を超えてかなり悲観的な状態
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