【雑記】日経225先物取引はなぜ日経平均に先行するのか

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雑記

株式投資初心者でなければ「何を当たり前のことを」と思われるかもしれません。

私は初心者なので、この間の日経暴落で、夜更かしでも有名な桐谷さんが「先物を見るとまだ下がりそう」とつぶやいているのを見て思いました。

「なぜ先物を見ると日経平均の動きが読めるのか」と。そんなことが分かるなら今後の戦略をめっちゃ立てやすいやん!と。

それで、自分なりに調べてみましたので、株式投資初心者の方に読んでもらえればと思います。

日経平均先物って?

正式には『日経225先物取引』というようです。この先物取引とは、将来のある決められた時点で、ある商品を現時点で取り決めた額で売買する取引のことを言います。

例えば、トウモロコシ100kgを3ヶ月後に10万円で購入する、という取引をしたとしましょう。

3ヶ月後にトウモロコシ100kgの市場価格が15万円になっていたとすると、5万円儲かることになります。これが先物取引です。

これの取引対象をトウモロコシから日経平均株価に変えたものが日経225先物取引になります。

ザックリ言うと、日経平均が将来上がってそうだと思えば、日経225先物取引で買いから入り、反対に下がりそうだと思えば売りから入ることで、実際にその通りになれば利益を得られるというものです。

ちなみに225とは、日経平均株価を構成する225の銘柄のことです。

日経225先物取引の参加者たち

日経225先物取引が日経平均に先行する理由を理解するためには、知っておかなければならないことがあります。

それは日経225先物取引の参加者たちについてです。

日経225先物取引の取引単位は枚と呼ばれ、1枚は日経平均株価の1,000倍です。簡単に言うと、仮に日経平均が40,000円の場合は1枚買うのに4,000万円必要になります。

このように取引の規模が大きいので、日経225先物取引の参加者たちは証券会社や機関投資家などになります。中でも存在感があるのは海外の投資家です。なんと先物取引の7〜8割は海外投資家とも言われているようです。

また、現物取引と先物取引の取引額全体の中で、先物取引が6割前後を占めるため、かなりの海外投資家が参入していることが窺えます。

なお、日経225先物取引は、大阪、シカゴ、シンガポールの取引所で取り引きされ、現物株と異なり1日中取引が可能です。取引の規模が大きいことや24時間取引ができることなどから海外投資家も参入しやすいんだろうなと思います。

日経225先物取引が先行するメカニズム

メカニズムの説明に当たり、先物の『理論価格』というものを説明します。

例えば3ヶ月後の先物価格の理論値は、現物価格と金利相当分を使って以下のように計算されます。

先物理論価格=現在の現物価格+3ヶ月分の金利相当分

この式の意味は至ってシンプルで、今現物株を買うと3ヶ月間でいくらになるか、を示しています。

先物取引で3ヶ月後に購入する価格は、今現物株を買って3ヶ月保有した場合の価格に一致する、という意味です。

一方で、日経225先物取引は現物取引と同じで需給により価格が変動します。この先日経平均は上がる!と思われていれば先物価格も上昇する、という具合です。

さて、現在の先物価格が理論価格を上回っていた場合どうなるでしょうか?

この場合、現在の先物価格は割高に見えるハズです。投資家たちは先物を売って現物株を買おうと考えます。なぜなら、理論値より高い価格で購入するよりも、現物株を今買って3ヶ月保有する方がお得だからです。

これを裁定取引と言いますが、この裁定取引が進むとどうなるかと言うと、先物価格も現物価格も理論価格に近づいていきます。

上記の逆の場合も同じように成り立ちます。

これが、日経平均225先物取引が日経平均に先行するメカニズムです。

まとめ

説明が長くなりましたので、要点をまとめます。

  • 日経225先物取引は大口投資家が参加でき、24時間取引が可能
  • 日本株に対する重大なニュースが出た場合、24時間大口取引可能な先物がまず反応する
  • 先物価格と理論価格に乖離が生じると先物が売られる(あるいは買われる)
  • 現物が反対取引をされ、先物価格と現物価格(日経平均)が理論価格に近づく
  • 現物価格(日経平均)が先物価格を追って上昇(あるいは下降)したように見える

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