テクニカル分析の一手法として一目均衡表(いちもくきんこうひょう)は有名です。
一目均衡表は見るべき箇所が多くて分かりづらい!と感じている方も多いのではないでしょうか?
そんな一目均衡表について、簡単にまとめて見ました!
一目均衡表とは
日本人によって開発されたテクニカル指標で、相場の勢いやトレンド、レジスタンスラインなどを総合的に判断します。
一目均衡表には5つの要素があり、それぞれ
- 転換線(短期的なトレンドを示す)
- 基準線(中期的なトレンドを示す)
- 雲(先行スパンと呼ばれる線で表される『雲』のような帯状のエリア)
- 遅行スパン(トレンドの勢いを示す)
- ローソク足
となります。
他の指標にはない『雲』という特徴的な図形を利用して、売買タイミングの判断に生かそうというのが一目均衡表です。
一目均衡表の見るべきポイント
ローソク足と雲の関係
先行線(先行スパンとも)1と先行線2で囲まれた薄い白色の帯が『雲』です。
ローソク足とこの雲の位置関係でトレンドの状況を確認することが可能です。

まず、ローソク足が雲よりも上にある場合は上昇トレンド、逆にローソク足が雲よりも下にある場合は下降トレンドとなります。
上図を見てもだいたい傾向としてはそのとおりになっていると思います。
そして、ローソク足が雲の中にある場合はレンジ相場になります。
雲はサポートラインやレジスタンスラインとして働き、明確に突き抜けた場合は新たなトレンドの発生と捉えることができます。
転換線と基準線の関係
転換線が基準線を上抜いた場合は場合は上昇トレンドに突入したと見て、買いのタイミングになります。
反対に、転換線が基準線を下抜いた場合は売りのタイミングとなります。

遅行スパンとローソク足の関係
遅行線(遅行スパンとも)がローソク足を上抜けた場合は買い、下抜けた場合は売りと判断します。
まとめ
- 一目均衡表は相場の勢いやトレンド、レジスタンスライン、サポートラインを判断できる。
- 雲はサポートラインやレジスタンスラインの役割をする。
- ローソク足と雲の位置関係でトレンドが判断できる。
- 転換線と基準線、遅行線とローソク足の位置関係で売買ポイントを見計らうことができる。
- 他の指標などと総合的に判断する必要がある。
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