株価の動きを表すローソク足について、基本的な見方をまとめました。
ローソク足とは?
ローソク足とは、ある期間の株価の動きを記したものです。株価がどのように変化したのかを視覚的に表してくれるため、イメージしやすくなります。
5分間の株価の動きを記したものを5分足(あし)、1日の株価の動きを記したものを日足といい、期間によって「〇〇足」と名称が変わるのが特徴です。
ローソク足は箱の部分と上下に伸びた線の部分で構成されており、箱の部分を「実体」、線の部分を「ヒゲ」、特に実体の上側を「上ヒゲ」、実体の下側を「下ヒゲ」といいます。

実体が長い、ヒゲが長いなどのローソク足単体やローソク足の並び方の特徴で今後の株価の動きを予測するのがテクニカル分析になります。
陽線と陰線
ある期間のにおける最初の株価を「始値(はじめね)」といい、その期間の最後の株価を「終値(おわりね)」といいます。この始値と終値を結んだものがローソク足の実体です。

ある期間に付けた1番高い株価を「高値」、逆に1番安い株価を「安値」といい、安値や高値が始値と終値の外側にある場合にヒゲが現れます。
終値が始値よりも高い場合は、「陽線(ようせん)」となり、赤や白の実体で描かれるローソク足になります。これはある期間で株価が上昇したことを意味します。

ある期間で終値が始値よりも安い場合、「陰線(いんせん)」となり、黒や青、緑色などで描かれます。これは、この期間で株価が下落したことを意味します。
代表的なローソク足の形と意味
ローソク足は、これが現れたら相場が変わる!といった特徴があったりします、代表的なローソク足の形とその意味は以下のとおりです。
大陽線と大陰線
他のローソク足と比べて相対的に実体がかなり長い陽線を「大陽線」といい、強い上昇トレンドを意味します。
逆に、実体がかなり長い陰線を「大陰線」といい強い下落トレンドを意味します。
トンボとトウバ
実体が小さく下ヒゲが長いローソク足をトンボといいます。下ヒゲが長いというのは、かなり売られて安値をつけたが、その後終値までにかなり買い戻されたという状況で、買いの勢力が強いと見て取れます。
逆に上ヒゲが長く実体が小さいローソク足はトウバと呼ばれ、一時的には買われたが終値までにかなり売られたことを意味します。これは売り勢力が強いと考えることができます。
十字線
始値と終値がほぼ同じローソク足を十字線といいます。売り勢力と買い勢力が拮抗した状態で、トレンドの転換時期に現れることがあります。
まとめ
- 終値が始値より高いと陽線になる。(ある期間で株価が上昇)
- 終値が始値より安いと陰線になる。(ある期間で株価が下落)
- 高値や安値はある期間で1番高い値段あるいは安い値段である。
- 相対的に実体が長いローソク足は大陽線や大陰線と呼ばれ、トレンドの強さが分かる。
- トンボやトウバ、十字線のようにトレンドの方向性や強弱を確認できる特徴的なローソク足がある。
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